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高いパフォーマンスを出す多様性チームを作るには?

2014.05.15 宮森 千嘉子

高いパフォーマンスを出す多様性チームを作るには?

こんにちは!

異文化経営/組織文化の専門家集団、
itimインターナショナルが運営する
「グローバル人材研究所」のサイトへようこそ!

前回に続き、IRC(異文化対応能力アセスメント)の生みの親、
ウルスラ・ブリンクマンとオスカー・ヴァンベレンブルグ共著
「異文化適応能力:文化の違いを超えて働くための4つのコンピテンス」
内容のご紹介です。

さて、今回は異文化対応能力と多様性のチーム
についてご紹介します。

ひとりで働き、結果を出せる人はいません。
チームワークの重要性は言うまでもありません。

そして、職場における「チーム」は
国の文化だけでなく、人種、ジェンダー、
年齢、企業文化など、様々な多様性を含んでいます。

今求められているのは、
多様なメンバーから構成されるチームの
パフォーマンスの向上です。

多様なチームは、同質なチームと比較して

・創造性が高くイノベーションに強い
・視野狭窄の恐れが低く、質の高い意思決定が可能

というメリットがあります。

しかし、一方で、多様な構成員からなるチームでは

  • 視点やアプローチの違いがコンフリクトを引き起こしやすい。
  • 似た者同士でサブチームを作りやすく、
    ひとつのチームとして全体の目的に向かうのが難しい。

という落とし穴もあります。

どんなチームでも、高いパフォーマンスを引き出すには

・効果的に情報を処理して、結論を出すビジネスのハードプロセス
・メンバー間の関係性の構築と維持というソフトプロセス

の両方をうまく導く必要があります。

多文化チームが上述の落とし穴を避け、
その利点を発揮し、高いパフォーマンスを引き出す
には何が必要なのでしょうか?

まず大事なのは、ダイバーシテイの価値を信じる事です。

ブリンクマンとファンヴェルブルグは、
「ダイバーシテイはチームに利益をもたらす」という
ダイバーシテイに関する肯定的な考えが浸透しているチームは、
落とし穴を避け、その利点を活かしやすい
という研究結果を紹介しています。

では、この”ダイバーシテイ信仰”とIRCにはどんな関係があるのでしょうか?

IRCスコアの高い人はダイバーシテイ信仰を持っています!

ブリンクマン達の調査によると、
IRC4領域すべてのスコアと
ダイバーシテイ信仰には相関関係があります。
特に、コミットメント構築力と不確実性対応力との相関が強く出ています。

ダイバーシテイを肯定的に捉える人は、
違う見方に寛容であり、
サブチームを超えた恊働関係を支援することが出来ます。

そして、チームメンバーの異文化対応能力が高ければ
多様な構成員からなるチームは
高い
パーフォーマンスを出せるのです。

ブリンクマン達の調査によると、
チームリーダーの異文化対応力が高い場合、
またチームメンバーの大多数の能力が高い場合、
多様なチームは上記の二つのプロセスを
うまくリードできるることがわかりました。

また、たった一人でも不確実性対応力の高いメンバーがいれば、
チームの中で新たなグループが生まれ不協和音を作る
という状態を防ぐことができることも示されました。

IRCの他の3つの能力、
感受性、
異文化間コミュニケーション力
コミットメント構築力があっても、
それだけでは、チームが分離して行くのを防げないこともわかりました。

 

研修やチームコーチングの前に
メンバー全員がIRCを受診すれば、
そのチームの異文化対応能力がわかります。

スコアの平均値を見るのではなく、
4つの能力の高い人、低い人が何人ぐらいいるか、
というチームプロファイルを見ることができます。

例えば、不確実性対応力の高いメンバーがいる場合、
彼らにチーム内の壁を取り払う役割を担ってもらい、
他の3つの能力の高い人たちが
その能力を発揮できる土壌を作ってもらう事ができます。

IRCを使えばチームのパフォーマンスを確実にアップすることができます。

今日は最後に、ブリンクマン達が提唱している、
多様なチームを成功に導く7つのステップをご紹介します。

1.チームの課題とその達成方法を明確にする。
2.チームメンバーの選択(専門性、多様性、異文化対応能力など)
3.コミュニケーション、コンフリクト対応とひとつのチーム作り
4.チームメンバー間の人間関係の構築
5.チームの課題達成とそのプロセスマネージメント
6.成果とプロセスに関するフィードバック
7。チームワークの評価と次のチームへの学びの継承

ここでは、それぞれのステップの詳細説明は省きますが
ビジネスのハードとソフト両面に注意を払い、
多文化チームとしてのコミュニケーションや
コンフリクト対応方法を作り、
人間関係を大切に育て、
チームプロセスを随時管理し、
常にフィードバックループを回転させ、
現チームからの学びを次回へつなげる、と要約できます。

IRCは、個人の異文化対応能力を査定するツールですが、
チームのプロフィールを知る事により、
そのチームの強みや落とし穴を知った上での
チームマネージメントにも活用できます。

高いパフォーマンスを導くツール、
あなたも、IRCを試して見ませんか?
費用はお一人あたり8,000 円です。

関心のある方は、こちらからお問い合わせください!

次回は、異文化対応力の高い組織作りについて、
ブリンクマン達の研究成果をご紹介します。

どうかお楽しみに。

 


WRITER

宮森 千嘉子

Hofstede Insights Japan
代表取締役
マスターファシリテーター

サントリー広報部勤務後、HP、GEの日本法人で社内外に対するコミュニケーションとパブリック・アフェアーズを統括し、組織文化の持つビジネスへのインパクトを熟知する。また50 カ国を超える国籍のメンバーとプロジェクトを推進する中で、多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「組織と文化」を生涯のテーマとし、企業、教育機関の支援に取り組んでいる。英国、スペインを経て、現在米国イリノイ州シカゴ市在住。異文化適応力診断(IRC) , CQ(Cultural Intelligence) , GCI (Global Competencies Inventory), 及びImmunity to Change (ITC) 認定ファシリテータ、MPF社認定グローバル教育教材<文化の世界地図>(TM)インストラクター、地球村認定講師、デール・カーネギートレーナーコース終了。共著に「個を活かすダイバーシティ戦略」(ファーストプレス)がある。青山学院大学文学部フランス文学科、英国 アシュリッシビジネススクール(MBA)卒。

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