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異文化適応力が役に立つとき 1(海外引越)

2014.09.21 宮森 千嘉子

みなさん、こんにちは!

「異文化マネジメントと組織文化」の専門家集団、
itimインターナショナルの宮森です。

もうすっかり秋ですね。
夏の間、ご無沙汰してしまいました。
実は4回目の海外引越におわれておりました。

ビザ申請、各種申請手続、
住む家探し、契約、 家具購入、
引越、 運転免許取得、などなど・・・・

全く知り合いのいないところで住み始めるので
いざというとき頼れるネットワークを構築することも重要です。

国境を越える引越は体力、気力を使いますが
国民性、その国の文化的価値観を 比較する絶好の機会なので
いろいろなことが見えてきて 本当に興味深いです。

たとえば、 これまで住んでいたスペインでは
いろんな手続や申請をする際、
「知り合い」を通すと
物事が格段に上手くいく傾向がありました。

居住証の発行のようなことであっても、
人間関係次第で待ち時間が変わったり
ルールもフレキシブルに適用されたりします。
いわば「グレー」の世界です。

一方、今度住むことになった米国では
公正なルールがあり、
それが誰にとってもフェアに
適用されているかどうかを
とても重要視しています。

正しいか、正しくないか、
基本的人権を尊重しているか否かが
問われています。
いわば「白黒」が明瞭な世界。
「口に出したこと」 「文章に書かれていること」が
すべてというか、額面通りに受け取られます。

実は一度、Social Security Number(社会保証番号)の
申請を却下されました。
申請には「結婚を証明する書類」を出すよう言われたので
弁護士の方と相談して戸籍謄本の原本と翻訳を提出したのですが、
曰く、「これは家族の登録書であって、結婚証明書ではない。
法的に必要なのは結婚証明書なので、
それを明日までに提出しなさい」 とのこと。

そもそも日本には
公式な「結婚証明書」のようなものはありませんし
こちらの弁護士さんのアドバイスのもとに
申請した書類が却下されたので、
ずっと前の私だったら パニックに陥っていたかもしれません。

でも異文化を読みとくフレームワークである、
ホフステードのモデルをあてはめれば、
その背景にある理由が読み取れ、落ち着いて処理できます。
ストレスがずいぶん、軽減されます。
むしろ、どんな風に解決しようかなあ、と、
チャレンジを楽しんでいます。

こんなとき、
「異文化適応力を身につけていて助かった!」 と、
改めて思うのです。
そして、ぜひ、あなたにも
異文化/多文化の「違い」を楽しんでいただきたいという
気持ちでいっぱいになります。

私自身も大いに恩恵に授かっている
ホフステードの6次元モデルを使って、
「異文化対応力」を身につけるセミナーを
11月に開催することになりました。

今回は、大阪、東京、仙台での開講。
あなた自身の異文化適応力を診断する、
異文化適応力診断レポートと
あなたが関心のある国で活躍する
ヒント満載のカルチャーコンパスレポート
二種類をご提供します。

10月末までにお申し込みの方には、
早割もご用意していますので、
ぜひ、こちらを見てみてくださいね!

次回も、私が海外引越を通じて
改めて気付いたことを
ご紹介していきたいと 思います。
楽しみにしていてくださいね!


宮森 千嘉子

ファウンダー

サントリー広報部勤務後、HP、GEの日本法人で社内外に対するコミュニケーションとパブリック・アフェアーズを統括し、組織文化の持つビジネスへのインパクトを熟知する。また50 カ国を超える国籍のメンバーとプロジェクトを推進する中で、多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「組織と文化」を生涯のテーマとし、企業、教育機関の支援に取り組んでいる。英国、スペインを経て、現在米国イリノイ州シカゴ市在住。異文化適応力診断(IRC) , CQ(Cultural Intelligence) , GCI (Global Competencies Inventory), 及びImmunity to Change (ITC) 認定ファシリテータ、MPF社認定グローバル教育教材<文化の世界地図>(TM)インストラクター、地球村認定講師、デール・カーネギートレーナーコース終了。共著に「個を活かすダイバーシティ戦略」(ファーストプレス)がある。青山学院大学文学部フランス文学科、英国 アシュリッシビジネススクール(MBA)卒。

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