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サッカーW杯日本のサポーターの試合後のごみ拾い にみる日本の国民文化

2018.06.29 Yoneko Shiraishi

(写真は2018W杯のものではありません)

6月19日火曜日、日本がコロンビアを2-1で下した日、結果と共に世界中のニュースの見出しになったのは、日本のサポーターによる試合後のスタジアムの掃除でした。

▼BBCニュース記事
【サッカーW杯】日本のサポーターがまたやった 試合後のごみ拾い

 

日本の学校には、他の国々では当たり前の、「清掃管理人」という大人がいません。子供たちは自分たちの教室は自分できれいにするよう教えられます。子供たちは放課後毎日、床をモップ拭きし、ゴミを集め、雑巾がけをするなど、さまざまな掃除をしています。日本では清掃は卑しい仕事ではなく、大人になるための身に付ける大切な教育の一部です。清掃は日本人が集団として行​​う活動の一つとなっています。会社でも、大企業では清掃会社が入りますが、掃除スタッフが “楽に“できるように、上司もスタッフも職場をクリーンにするように心がけています。

日本における清掃には「きれいにする」という価値があり、清掃は卑しい仕事ではなく、他人や自分のために行う尊い行いです。いかに清潔であるかが非常に重要視されます。

これをホフステードの6次元モデルの日本のスコアで分析してみましょう。

権力格差(PDI)54
個人主義/集団主義(IDV) 46
女性性 /男性性(MAS) 95
不確実性の回避(UAI) 92

権力格差が中間なので、日本では先生が率先して教室の掃除をしていても、誰もおかしいとは思いません。
極めるという男性性の強さ、そして不確実性、あいまい性を嫌うスコアの高さは、徹底した清潔さを追求します。
路上に物を投げてはならない、ごみ箱が見つからない場合はごみを家に持ち帰るべき、という看板があちこちにある日本。「きれいであること」「清潔であること」へのこだわりがなぜ非常に強いのか、日本の国民文化のスコアから気付くこともあるのではないでしょうか?


WRITER

Yoneko Shiraishi

ファシリテーター

日系ペルー人としてペルーで生まれ育つ。その後、アメリカ、イギリス、スペイン、日本で、企業・研究機関で多様な領域で勉強を続けながら、社会貢献を目指した仕事に従事。明るく前向きな人柄の温かみのあるファシリテーションで定評。精力的に研究執筆活動も継続。スペイン語、英語、日本語に堪能。

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