海外赴任前研修
海外赴任者の
マネジメント能力を強化する
「日本人海外赴任者のマネジメント能力をいかに上げるか」。
日本企業の海外組織のパフォーマンスを上げるため、克服したい喫緊の課題の解決をサポートします
その海外赴任前研修は、
本当に役に立ちますか?
重要度が高まる海外赴任前研修
中国、アジア、アメリカといった海外市場の重要性は継続的に高まっています。その為、日本人であっても海外に出て多国籍チームのマネジメントを行う機会が増えています。一方で、「日本人のマネジャーは現地人マネジャーに比べてマネジメント力が劣る」という声もしばしば耳にします。
早稲田大学の白木三秀教授が行った海外赴任者の実態調査によれば、トップマネジメント層もミドルマネジメント層も共通して、日本人マネジャーの方が現地のマネジャーよりも、ほとんどのマネジメント項目において低く評価されていることが明らかになりました。
(出所「グローバル・マネジャーの育成と評価 日本人派遣者880人、現地スタッフ2192人の調査より」白木三秀 編著)
「日本人海外赴任者のマネジメント能力をいかに上げるか?」ということは、日本企業の海外組織のパフォーマンスを上げる上で非常に大きな改善ポイントとなっています。
日本の海外赴任前研修の
現状と課題
赴任予定者や将来の海外赴任候補者に向けた海外赴任前研修は多くの日本企業で実施されています。
実施の程度は企業によって異なり、たとえば研修時間は1~3日の対面/オンライン研修を実施する所と、E-learning等の自習システムを使う所があります。
内容は、コンプライアンスや実務運営の仕方、家族の生活に関するガイダンスを中心に行う所もあれば、海外組織でのマネジメントについての研修を実施する所もあり、当然企業の状況によって差があります。
しかしながら海外組織でのマネジメントの海外赴任前研修について幾つかの課題の声が人事担当者の方や参加者の方から出ています。
既存研修の課題と
ホフステード6次元モデルの
海外赴任前研修の良さ
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課題例
講師の経験談の域を出ない
- 50年の学術研究結果に基づいている
- 弊社が導入している6次元モデルはオランダの社会心理学者ヘールト・ホフステード博士の50年以上の研究に基づいた結果に裏付けられており、信頼できる確かな情報を提供しています。
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課題例
科学的な根拠が無い中で、「海外でのマネジメントはこうすべき」と言われても納得感が無い
- 定量データに基づいた理論
- 6次元モデルは国によって異なる文化の違いを、6つの次元の数字として表現します。各国の文化モデルを数値化し定量データとして用いることにより、赴任先の国は、日本と比べてどこが違うのかが明確になります。
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課題例
アメリカ中心の内容で、講師もアメリカ人が多く、中国やインドや東南アジアなどの地域でも役に立つ情報なのか判断が出来ない
- 101か国のスコアに基づいた、行き先別の検討
- 弊社が保持する国民文化のデータは現在101か国分存在します。赴任先の国に応じた対応策を検討することが可能です。
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課題例
現場の日々のマネジメント判断の役に立つ内容ではない
- 30年以上の世界での実践に基づいた示唆を提供
- 現在、60か国150人以上のネットワークをもつ弊社のトレーニングプログラムは世界で30年以上にわたり実践を積み上げてきました。
2014年からサービスを提供する弊社はこれらの生きた実践データを日本に導入しています。
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課題例
そもそも面白くない
- 極めて高い受講生満足度
- 弊社の海外赴任前研修は受講生満足度が非常に高く、5段階評価で平均して4.3以上を継続しています。
海外赴任前研修
プログラム例
弊社の標準的な海外赴任前研修プログラムの例です。
豊富な経験と研究に基づいた知識の理解を多彩な実践演習で確実に身につけていきます。
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9:00~11:00
- 理解6次元モデル
- 6次元モデルを理解し、文化の違いを見るツールを獲得する
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11:00~11:30
- 演習知識の確認
- 練習問題で知識の定着を確認
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11:30~12:00
- 理解自分の価値観
- 事前に受けたカルチャーコンパスの結果を受け取り、自分の価値観傾向を理解
12:00~13:00
ランチ-
13:00~15:00
- 演習地域別の実践
- ケーススタディを使った地域別実践演習
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15:00~16:00
- 理解グループ
ワーク - グループワークで会議手法やフィードバックの仕方などの実践的な方法を学ぶ
- 理解グループ
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16:00~17:00
- 演習ロールプレイ
- ロールプレイで実践演習
様々な条件に柔軟に対応した
プログラムをご用意いたします
- 1名から参加可能
- 個人様・法人様に限らずお申し込みいただけます。
1名様から大人数までお気軽にご相談ください。
- オンライン参加可能
- ご自宅でもオフィスでも。インターネット環境があればどこでも受講いただけます。
2014年の日本導入以降弊社の研修を
お客様に採用頂いており、その数は年々増加しています。
その中からいくつかお客様の声*をご紹介いたします
*海外赴任前研修/その他異文化研修に関するお客様の声
※お客様のご所属先・役職名、その他コメントに登場する社名等は、コメントを頂いた当時のものです
弊社には2015年から弊社海外赴任前研修をお願いしています。
当社では、毎年トレーニーからシニアマネジメントまで、様々な階層の社員が海外に出ていきますが、赴任先でのコミュニケーションやマネジメントの事前準備として海外赴任前研修を実施しています。
ザ・カルチャー・ファクター(旧ホフステード・インサイツ・ジャパン(HIJ))のプログラムが優れていると思うのは、ホフステード博士の理論をしっかりと踏まえながら、プログラムがインタラクティブに作られていることです。参加者が具体的に赴任先でのコミュニケーションをイメージしながら、体験的に異文化理解を進められるところだと思います。ビデオやクイズ、ロールプレイなどがバランス良く含まれていて飽きず、気づきも多いと好評です。
当社の赴任経験者からの話や、外国人スタッフのロールプレイ参加など、当社ならではの現実感を反映させていることも重要です。ロールプレイでは、異論反論をはっきりと主張するアメリカ人役が入るなど、文化によってコミュニケーションの仕方があまりにも違うので参加者はショックを受けますが、そこから大きな学びを持って帰るようです。
ザ・カルチャー・ファクター(旧ホフステード・インサイツ・ジャパン)様には、2018年より海外赴任前研修の中の異文化研修にご協力をいただいております。
若手からマネジメント層まで、経験も派遣先の国や地域も異なる社員が受講しており、多様な価値観の中で成果を出せるよう、また、公私ともに充実した海外駐在生活を実現できるよう、赴任前の心構え醸成を目的とした研修です。
開発者や生産に携わる技術職の社員が多い弊社において、体系化された理論と数値、また赴任先で起こり得る異文化環境での事例を交えた説明はとても分かりやすく、議論やグループワークを多用した構成からも赴任前の不安払しょくになるなど、受講者からも大変好評です。
講師の先生は定期的に振り返りをご一緒してくださり、より良い学びの機会となるようプログラムを進化させてくださいますし、受講者の異文化理解と赴任前の心構えの醸成に手ごたえを感じております。
VUCAの時代において、ビジョンを共有することや対話をすることによりお互いを理解していく重要性は高まっていると感じています。
弊社の経営理念「Our Purpose 私たちの存在意義」は「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」であります。
グローバルメドテックカンパニーとしてお客様に価値を提供し続ける組織において、グローバルの社員全員で何が顧客にとっての価値なのか、顧客へどう価値を提供していくかを対話やディスカッションをしながら仕事を進めることが重要です。
特に日本から海外赴任をする社員は価値観を理解しお互いの社員の背景を理解しながら対話中心のコミュニケーションへ変化する必要性があり、弊社では、2018年から海外赴任前研修をお願いしています。
ザ・カルチャー・ファクター(旧ホフステード・インサイツ・ジャパン)の異文化マネジメントソリューションは、グローバル企業として非常に効率的に、かつ、短期間に取り入れることができる優れたコンテンツであると思います。
私は、海外赴任候補者研修(英語実践力強化研修×異文化理解研修)及び英語で実践する異文化理解研修の主査をしております。ホフステード6次元モデルとの出会いは、2017年10月、リロ パナソニックエクセルインターナショナルから紹介いただいたパナソニックの海外赴任前研修見学の時でした。
それまで海外でのビジネス経験が豊富であった私にとっても、「え!?」との言葉の形容がぴったりで、世界の国民文化を分かり易く数値化して比較できている事実に衝撃を受けました。そして、英語を多用しながらの、説得力をもったパンチ力ある研修スタイル。私のこれまでのグローバルビジネス実践での異文化対応の苦労の理由と解決策の基本が一瞬で見えた気がしました。
私のグローバルビジネスへの関わりの始まりは、28歳のときの米国(ボストン)での、米国企業との映像機器関連の共同開発でした。それから、北米、欧州、更に、中国・台湾・韓国などのアジア諸国を舞台としたビジネスに無我夢中で邁進する日々が30年近く続きました。
その中でも、特に世界国民文化の壁の厚さを強く実感したのは、1999年に米国に赴任し、Metro Regionである、ニューヨークCityを中心とした巨大テリトリーのセールス (Marketing Representative) を任された時でした。それは、私自身の米国駐在の意味や存在感、影響力、そして何より、“明確な実績”が求められる任務でした。
2001年度、映像事業部門における北米トップセールスという結果を出し、翌年2002年に、NYマンハッタンで開催されたOlympus National Sales Meetingにて表彰されました。結果として、オリンパスのデジタルカメラの北米市場シェアNo.1達成に貢献したことみならず、オリンパスアメリカ全社を力強く牽引することができた実感も鮮明でした。
しかし、この達成までの過程は、常に、米国と日本の国民文化の違いとの葛藤の連続でした。赴任前後の、米国、ヨーロッパ、カナダ、アジア諸国の異文化圏の同僚や取引先等とのビジネスで、私がいつも苦労していたのは、“世界国民文化の理解とそれを意識しての業務推進”でした。もし、私がホフステードの異文化研修を、国際舞台でのビジネス遂行をする前に知り、学ぶことができていたなら、どんなに効果的に業務ができたか計り知れなかったと考えています。
弊社では、私のニューヨーク赴任中の苦労やそれの克服などの実例を織り込んだ教材を作成して、それを用いた海外赴任候補者研修に於ける3日間の異文化理解研修初日に、ホフステード研修を採用し、2018年から毎年、年3回実施しています。また、研修の2ヵ月以内に、受講者のほぼ全員への個別ヒアリングを実施し、研修効果確認、研修課題の抽出を行っています。その結果を窓口となっているリロ パナソニックエクセルインターナショナルとザ・カルチャー・ファクター(旧ホフステード・インサイツ・ジャパン)と共有することで次回以降の研修に反映させています。
現在は、本研修対象社員を海外赴任候補者に加え、英語力が高くとも異文化に戸惑っている海外出張者や海外業務に携わる社員に拡大させて「英語で実践する異文化理解研修」と題し、年3回、実施中です。“英語で実践する”をモットーとする事で、英語が比較的堪能な受講社員の研修環境を日本語なしの異文化環境にできます。この研修についても、研修後、受講者ヒアリングを実施し、異文化を意識しつつWEBでの国際会議等で発言ができるようになったなど、研修効果絶大との声が多数寄せられています。
ホフステード研修の受講により、世界の国民文化を理解せずにグローバルビジネスを行うことの無謀さが如実にわかります。世界の国民文化の基礎を理解し、それをしっかり意識してのグローバルビジネス遂行の重要性が認識できて実践に繋げることができます。一方で、その研修効果を得るため、講師の講義スタイルなどを、私が自らの目できめ細かく確認し、弊社社員の特性にマッチした講師をアサインしていただいております。
弊社は2019年1月11日に、企業変革プラン“Transform Olympus”を公表致しました。真のグローバル・メディカル・テクノロジーカンパニーへ飛躍することを目的としたものです。私たちの存在意義、“世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現”を、私たちのコアバリュー“誠実・共感・長期的視点・俊敏・結束”を共有し、力強くドライブする重要なグローバル研修のひとつとして、ホフステード研修を引き続き活用していきたいと考えています。
ホフステード6次元モデルを
もっと詳しく
ホフステードの6次元モデルでは、人の価値観が文化によってどのように変わるかを6つの次元(切り口)で表します。文化の違いを数値で表現するので、ある文化とある文化が「似ている」のか「異なるのか」を把握することができます。