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ホフステードの5次元モデル(1)権力格差

2014.01.21 宮森 千嘉子

異文化経営/組織文化の専門家集団、
itimインターナショナルが運営する
「グローバル人材研究所」の
サイトへようこそ!

itimの加藤真佐子と宮森千嘉子です。

前回のブログでは、
グローバル人材が、
遭遇するチャレンジである
「価値観」について説明しました。

そして、
国によって価値観は異なっているが、
あるモデルによって
定量的、体系的にスコア化されているので
異文化の理解に役立つとお伝えしました。

今回はいよいよ、
異文化理解のフレームワークである
「ホフステードの5次元モデル」
ご紹介します。

文化の次元とは、
他の文化と比較したときに
相対的にとらえることができるもの。

ホフステードは、
下記の5つを体系化しました。

1.権力の格差 
2.個人主義 対 集団主義
3.男性らしさ 対 女性らしさ
4.不確実性の回避
5.儒教的ダイナミズム(長期志向 対 短期志向)

それでは、次元をひとつずつ
見てまいりましょう。
まず第一の次元、
「権力の格差」についてです。

どの社会にも、不平等は存在していますが、
その不平等にどう対応するかは、
国によって異なります。

ホフステードは、
「それぞれの国の制度や組織において
権力の弱い構成員が、
権力が不平等に分布している状態を予期し、
受け入れられている程度」
を調査し、スコア化しました。

これが「権力格差」です。

「人間の間に不平等が存在するのは
おかしいから、最小限にすべきである」
と考えるのか。

それとも
「人々の間に不平等があることは当然だし、
望まれてもいる」
と考えるのか。

不平等を最小限にすべきと考える
権力格差の小さい国では、
ヒエラルキーは便宜のためだけに存在し
個人個人が独立しています。

反対に、権力格差の大きい国では
ヒエラルキーは当然であり、
権力のある人が、ない人を保護する
ことが当たり前として受け止められています。

どうでしょう?
権力格差の大小に応じて、
社会の枠組みやルール、
会社での人間関係、すべてが
変わってくると思いませんか?
一般的に、経済力が高まるにつれて
権力格差のスコアは低くなります。

そう考えると、実は世界の中で
「ヒエラルキーは当然」とする
国の数は、案外多いのです。

あなたがこれまで仕事をした相手、
旅した国で、権力格差が大きいと
感じる国は、ありましたか?

日本は、権力格差の大きい国でしょうか?
小さい国でしょうか?

ご自分の体験をベースに
考えてみてくださいね。

次回は二番目の次元
「個人主義 対 集団主義」
をご説明したいと思います。

ぜひ、読んでくださいね!


WRITER

宮森 千嘉子

Hofstede Insights Japan
代表取締役
マスターファシリテーター

サントリー広報部勤務後、HP、GEの日本法人で社内外に対するコミュニケーションとパブリック・アフェアーズを統括し、組織文化の持つビジネスへのインパクトを熟知する。また50 カ国を超える国籍のメンバーとプロジェクトを推進する中で、多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「組織と文化」を生涯のテーマとし、企業、教育機関の支援に取り組んでいる。英国、スペインを経て、現在米国イリノイ州シカゴ市在住。異文化適応力診断(IRC) , CQ(Cultural Intelligence) , GCI (Global Competencies Inventory), 及びImmunity to Change (ITC) 認定ファシリテータ、MPF社認定グローバル教育教材<文化の世界地図>(TM)インストラクター、地球村認定講師、デール・カーネギートレーナーコース終了。共著に「個を活かすダイバーシティ戦略」(ファーストプレス)がある。青山学院大学文学部フランス文学科、英国 アシュリッシビジネススクール(MBA)卒。

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