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デンマークの
ヒュッゲ(HYGGE)のご紹介
vol.9北欧デンマーク 季節の幸せ
ークリスマス・キャンドルのヒュッゲ
デンマークのクリスマスのヒュッゲ、今回はキャンドルについてです。
北欧の冬は日が短く、暗い時間が多くなります。クリスマスは冬至に近いので、一番日が短い頃ですね。
デンマーク第3の都市、オールボー(Aalborg)はデンマークでも北に位置します。この時期の日の出は8:51、日の入りは15:36。ほぼ9時から15時です。つまり、会社へ行く時間や帰る時間は全て暗いのです。。。
暗い時間が多いので、オレンジ色の光と暖かさが、本当に本当に、恋しくなります。
街にはクリスマスのイルミネーションも溢れますが、いろいろなところで灯されている暖かいキャンドルの光の美しさは格別です。
ヒュッゲの本(Little Book of Hygge)に書かれていますが、なんとデンマークのキャンドルの消費量は欧州第1位。
なんと一人あたり6kgものロウを消費するとのこと。ちなみに2位のオーストリアの消費量は一人あたり3kg。デンマークはぶっちぎりの1位です。
今回はそんなデンマークの、クリスマスのキャンドルとヒュッゲを見ていきたいと思います。
クリスマスを待ちわびる灯り
デンマークのクリスマスの飾りで特徴的なのが、カレンダーキャンドル(kalenderlys カレナーリュス)です。1〜24までの番号が書かれた太いキャンドルが売られていて、これをモミの枝や松ぼっくりなどと一緒に飾りつけます。
このカレンダーキャンドルを、クリスマスまでの毎日、キャンドルの灯をともして、カウントダウンをしていくのです。
12月の朝、学校に行く時には日の出前。友人宅では毎朝、朝ごはんの時に子供たちがカレンダーキャンドルを灯し、学校に行く前に消していきます。
そうして一つ一つ楽しむことで、暗く寒い時間も、クリスマスを楽しむ時間になっていくんですね。
アドベントの灯り
クリスマスをお祝いするキャンドルの灯りはもう1つあります。アドベント(降誕祭)の期間、クリスマスの4週間前から毎週日曜日ごとに1本ずつ灯す、アドベント・キャンドルです。
リースに飾り付けられた4本のキャンドルは順番に灯され、最初の週のキャンドルはかなり短くなっていますね。
コペンハーゲンでは家が狭いこともあり、カレンダーキャンドルやアドベントキャンドルだけを飾る家が多いそうです。
クリスマスを待ちわびる気持ちが、カレンダーのカウントダウン、週ごとのアドベントのカウントダウンに表されていますね。
クリスマスツリーの灯り
デンマークでは11月下旬頃になると、クリスマスの飾りをたくさん売っているポップアップストアができます。可愛らしいクリスマスの飾りを眺めていると、見慣れない飾りを見ることがあります。
これはなんに使うの??と思っていたら…
なんと!デンマークではクリスマスツリーに、本物のキャンドルを灯すのです!
クリスマスイブの日は、本物のキャンドルを灯して、みんなでクリスマスツリーを囲んで歌を歌うのだそう。なんと素敵!
クリスマス・イブの本番までは、LEDライトのキャンドルで代用しています。
家族みんながライトを消して居間から出て、一人が全てのキャンドルに火をつけてから、みんなで居間に入り、ツリーの周りで手をつないで輪になって歌うのだそうです。
イブの日以外は絶対つけないそうで、クリスマス・イブを特別なものとしてお祝いします。
クリスマスの到来をみんなで少しずつ楽しみながら迎えよう、という気持ちがひとつひとつのキャンドルに込められているんだなと思います。
日が短くなる季節、キャンドルの灯りで暖かい時間を過ごしてみるのも、ヒュッゲのコツかもしれませんね。
祖父江 玲奈
ファシリテーター
中央大学総合政策学部卒業。アクセンチュアにて、組織戦略、組織設計、人材開発戦略を中心とするコンサルティング業務に従事。多くのインターナショナルプロジェクトに参画する。その後、日産自動車株式会社にて、女性のお客様をターゲットとした商品開発を担当。グローバル共通/地域固有でのお客様調査、また男女差の科学的分析に基づいて多くの提案を行い、商品を実現した。商品開発でのアイディア創出プロセスにおいて、論理的・俯瞰的視点による多面的分析力、また画像/ビジュアルイメージやプロトタイプを通じた複合的な情報収集(キュレーション)のプロセスが、新しい商品像を生み出すために非常に重要であることを発見。イノベーションを生み出すアイディア創出方法を構築中。
青山学院大学ワークショップデザイナー講座 修了。デンマークデザインスクール KaosPilot Creative Leadership course 修了。シータヒーリング認定インストラクター/プラクティショナー