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ホフステード・インサイツ・ジャパンをご支援頂いている皆様へ
平素より格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。
この度、これまで代表取締役をつとめて参りました廣崎淳一が5月31日で退任し、6月1日付けで渡邉寧が代表取締役に就任いたしましたのでお知らせいたします。
また、前身のITIM Japanを日本で立ち上げ、現在のホフステード・インサイツ・ジャパンに繋がる流れを推進してきた宮森千嘉子が取締役を辞任したことも合わせてお知らせいたします。宮森は、立場は変わりますが、ファウンダーとして引き続き、ホフステード・モデルを活用した個人・集団の文化変革を行って参ります。
国民文化・組織文化・消費者文化の、文化に特化したアドバイザリー/トレーニング組織として団体を立ち上げて7年が経ちました。ホフステードモデルは欧米に比べ日本での認知度が非常に低い状況にありましたが、皆様の継続したご支援のおかげで実務での活用も広まってきております。皆様のこれまでのご支援に感謝いたします。
ハーバード大学ヒト進化生物学科学科長のジョセフ・ヘンリック教授は、これまでの心理学の研究が北米の大学を中心に、北米の被験者を元に行われてきたことを指摘し、そこから導き出されてきた様々な理論や知見をWEIRDなものだと述べています。
WEIRDは「風変わりな」という英語ですが、ヘンリックはここに、西洋(Western)、教育を受けた(Educated)、工業化された(Industrialized)、豊かな(Rich)、民主的な(Democratic)の頭文字を当て込んでおり、北米のスタンダードがグローバル全体の中では一部の文化にのみ当てはまるものであると指摘しています。
ホフステードの著作には度々、北米発のアプローチや考え方を過剰に正しいと思い込む傾向について警鐘が鳴らされています。その意味で、ヘンリックの考え方と近いものをホフステードの言説にも感じます。
今後、コロナ禍を超えて更にグローバルでの活動が増えていく中で、こうした多文化視点はますます重要となっていきます。私達も日本の皆様に有益で必要とされる知見・サービスを提供していくよう努力していく所存です。
今後とも変わらぬご支援を頂けるよう、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
2021年6月1日
ホフステード・インサイツ・ジャパン
代表取締役
渡邉寧