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デンマークの
ヒュッゲ(HYGGE)のご紹介
vol.12デンマーク 季節の幸せー花香る夏のヒュッゲ
今回は、デンマークの夏の美味しい過ごし方の一つをご紹介します。
それは、エルダーフラワーです!デンマークで夏を感じる6月頃に咲く花です。
西洋ニワトコ、というのが日本の名称のようですが、なんともふんわりとした香りが魅力の花で、ヨーロッパではこの花を料理やデザートに使います。
デンマークで最もポピュラーなエルダーフラワーの楽しみ方、それはエルダーフラワーコーディアル(Hyldeblomstsaft ヒュルデブロムストサフト)です。
カフェなどでジュースのメニューに、必ずといっていいほどエルダーフラワーがあります。ミネラルウォーターにも、レモンの他に、エルダーフラワーの香りがあったりします。
私のイベントでも何回か、自家製のエルダーフラワーコーディアルをシャンパンで割ったカクテルを楽しんでいただきました。
レモンが入ったすっきりとしたシロップで、炭酸水(またはシャンパン)を注いだ時にふわ〜っとお花の香りが漂って、なんとも幸せな気持ちになりますね〜〜
そしてこのデンマークの夏の味わいを覚えたのは、なんともヒュッゲな時間だったのです。
季節を楽しむエルダーフラワー
私がこのデンマークの夏の味わいを覚えたのは、6月半ばにデンマークを訪れたときのこと。
バルコニーでお茶を飲んでいたときに、バルコニーから周りの木々を見て、友人のカレンが言いました。
「あぁ、エルダーフラワーの季節が終わっちゃう。
早く摘みに行って、サフトを作らなくちゃ」
エルダーフラワーの季節はせいぜい2〜3週間。花を使うので、あっという間に季節が終わってしまうそう。
エルダーフラワーコーディアルは彼女にとっては夏の楽しみ。夏の夕暮れに冷えた白ワインで割ったりすると、花の香りでなんとも豪華なドリンクになるのだとのこと。
私、そのときまで、エルダーフラワーという名前だけしか知らなかったので、ぜひ一緒に作ってみよう!ということになりました。
公園へお花摘みに、という楽しみ
スーパーの買い物袋を2つとハサミを持って、友人夫婦と私で散歩がてら、大きい公園に花摘みに出かけました。
冒頭の写真は公園の入り口、水鳥がたくさん遊びにきているところ。
デンマークの国鳥、白鳥もよく見かけます。
コペンハーゲン市内には小さい公園もありますが、バンバン車が走る道路の近くではなく、できたら公園の奥の方がいいよね、ということで大きな公園を散歩がてら歩いて、エルダーフラワーを探します。花盛りに咲いているところを取ることが一番大切!
北欧では公園はみんなのもの。花やベリーはみんなが取っていいものとされています。デンマークでは散歩中にベリーをつまみ食いしながら歩いたり、リンゴを使いたいなと思ってちょっと探したり。公園の自然の豊かさを楽しんでいます。
この日は、いつも彼女がエルダーフラワーを摘んでいたあたりは既に花はなく、花の咲いているところを探してお散歩。
エルダーフラワーは自然に生えていると大きくなる木なので、全く手が届かないところにたくさん咲いていたり、手前はまだまだ蕾だったり。ちょっとシーズンを逃したかと心配しましたが。。。
たくさん、花盛りのものが採れました!
本当にヒュッゲな時間でした。
私に取ってエルダーフラワーが特別な存在になったのは、いつもこの思い出がエルダーフラワーと共にあるからかなと思います。
祖父江 玲奈
ファシリテーター
中央大学総合政策学部卒業。アクセンチュアにて、組織戦略、組織設計、人材開発戦略を中心とするコンサルティング業務に従事。多くのインターナショナルプロジェクトに参画する。その後、日産自動車株式会社にて、女性のお客様をターゲットとした商品開発を担当。グローバル共通/地域固有でのお客様調査、また男女差の科学的分析に基づいて多くの提案を行い、商品を実現した。商品開発でのアイディア創出プロセスにおいて、論理的・俯瞰的視点による多面的分析力、また画像/ビジュアルイメージやプロトタイプを通じた複合的な情報収集(キュレーション)のプロセスが、新しい商品像を生み出すために非常に重要であることを発見。イノベーションを生み出すアイディア創出方法を構築中。
青山学院大学ワークショップデザイナー講座 修了。デンマークデザインスクール KaosPilot Creative Leadership course 修了。シータヒーリング認定インストラクター/プラクティショナー