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みなさん、こんにちは!
異文化マネジメントと組織文化の専門家集団、
itimインターナショナルの宮森です。
先週、運転免許証を無事、取得いたしました。
英国、スペインで取得したときは
日本の免許証の書き換えだけですんだのですが、
米国の私の住む州では、
筆記、実技のテストをパスしなければなりません。
昔からこういうことには
時間をかけられない性格なので
(日本の教習所でも二回も筆記に落ちました・・・)
今回もずるずると、
試験を受けるのを
引き延ばしていたいのですが、
さすがに期限が迫ってきたので
重い腰をあげました。
一夜付けなら直前付けというわけで
試験場の近くのスタバで2時間、
集中して交通規則を勉強しました。
そのとき自分でもびっくりしたのは
退屈なはずの「交通規則」が、
すんなりと頭に入ってくること。
なぜかな??と考えてみたのですが、
私は知らず知らずのうちに、 交通規則を
ホフステードのモデルに
照らし合わせて読んでいたので、
規則が定められた背景を想像できたようです。
たとえば、米国は赤信号でも、 右折できます。
(日本でいうと左折できます)。
左方向を確認して、車が来ていなければ 右折。
これは、米国が世界で最も 「個人主義」志向が強く、
限られた時間を効率的に使う 傾向が強いことと関連します。
たとえば、学校の周りでの交通規則は
日本より、厳格です。
スクールバスが停車中は
追い越し、 追い抜きは禁止です。
一時停止して子供たちの
乗降が終わるのを待たなければなりません。
スクールバスが対向車線にあっても 同様です。
また、ハンディキャップを持った方の
駐車場がきちんと整備されており、
そこに停めたら交通規則違反になります。
これは、米国の「権力格差」が低く、
社会の中の誰もが平等に扱われることを
尊重する価値観を持っていることと関連します。
また、米国は男性性が強く、
仕事での成功や褒賞を大切にする社会。
はっきりと口に出して褒めたり、
良いフィードバックをすることは
人間関係を構築するために重要なので、
実技の間も、
教官の指示がわかりやすいと言ってみたり
米国のいいところについて語り合ったりしました。
もちろん交通規則を守れていなければ
話にはなりませんが、
円滑に楽しく会話を進めながら
テストを受けることができたので、
気楽に臨むことができました。
こんな風に、退屈な交通規則でも、
ホフステードのモデルに照らし合わせてみれば
その国の文化を理解する一つの方法として
楽しんで身につけることができます。
おかげで、短い準備にもかかわらず、
筆記も実技も一発合格することができました。
私自身も大いに恩恵に授かっている
ホフステードの6次元モデルを使って、
「異文化対応力」を身につけるセミナーを
11月に開催することになりました。
今回は、大阪、東京、仙台での開講。
あなた自身の異文化適応力を診断する、
異文化適応力診断レポートと、
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ヒント満載のカルチャーコンパスレポート、
二種類をご提供します。
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早割もご用意していますので、
ぜひ、こちらを見てみてくださいね!
次回も、私が海外引越を通じて
改めて気付いたことを
ご紹介していきたいと 思います。
楽しみにしていてくださいね!
宮森 千嘉子
ファウンダー
サントリー広報部勤務後、HP、GEの日本法人で社内外に対するコミュニケーションとパブリック・アフェアーズを統括し、組織文化の持つビジネスへのインパクトを熟知する。また50 カ国を超える国籍のメンバーとプロジェクトを推進する中で、多様性のあるチームの持つポテンシャルと難しさを痛感。「組織と文化」を生涯のテーマとし、企業、教育機関の支援に取り組んでいる。英国、スペインを経て、現在米国イリノイ州シカゴ市在住。異文化適応力診断(IRC) , CQ(Cultural Intelligence) , GCI (Global Competencies Inventory), 及びImmunity to Change (ITC) 認定ファシリテータ、MPF社認定グローバル教育教材<文化の世界地図>(TM)インストラクター、地球村認定講師、デール・カーネギートレーナーコース終了。共著に「個を活かすダイバーシティ戦略」(ファーストプレス)がある。青山学院大学文学部フランス文学科、英国 アシュリッシビジネススクール(MBA)卒。