Hofstede Insights Japan

お問い合わせ

BLOGブログ

Hofstede Insights Japan のファシリテーター/コンサルタント 第9回 山原 享(やまはらすすむ)

2019.04.09 山原 享

文化とマネジメントの専門家集団であるHofstede Insights Japanのファシリテーター/コンサルタントは経歴も個性も様々。自身の異文化体験について、また日々感じていることをリレー形式で書いてまいります。

 

 

こんにちは、ファシリテーターの山原です。

前職のソニーでシンガポールに赴任して、アジア圏全域のマーケティングを担当していました。今日は、その時の経験談を少しお話してみたいと思います。

「で、私に何をして欲しいんですか?」

シンガポールでは、 “プロダクト・マネージャー“という立場で、主に現地のローカルスタッフ達を含めたチームと共にアジアの市場開拓を担っていました。

その時の本社との大きな会議の準備での出来事。

当日が近づいてもなかなか資料が進んでいない様子で、しびれを切らせた私は、“例の会議の準備はどうなっているのか?”と問いかけたところ、

「So, what do you want me to do ?」
(で、私に何をして欲しいんですか?)

と少しイライラした表情で言われてしまいました。

当時の自分としては日本的な感覚で部下の自主性に期待して、“部下は自らホウレンソウしてくるもの”と思い込んでいたのですが、ローカルスタッフとしては上司の具合的な業務の指示を待っていた、と。

シンガポール人は、日本人以上に権力格差をより強く意識する

ホフステードの理論における「権力格差」の指標では、シンガポール人は日本人以上に権力格差を意識する、と言えます。例えば上司部下の関係でみると、部下というのはより上下関係を意識しヒエラルキーを重んじ、上司の指示・命令を待つ傾向にある、ということでしょう。

つまり、シンガポール人のマネジメントをする上では日本以上に“強い上司”が求められ、“明確な指示・命令が期待される”という訳です。

私が独立して初めてこのホフステードの理論に出会った時、当時の自分の経験に明確な説明をもたらしてくれました。

それと共に胸を横切ったのは“海外赴任前にこのホフステードの理論を知っていれば、もっと上手く海外でマネジメントができたのに!”という強い思いでした。

そんな思いから、できるだけ多くの海外赴任者や外国人のマネジメントをする方々にこの内容をお伝えし、それによってできるだけより良いチーム作りに貢献できれば、と考えています。

 

▼過去のファシリテーター紹介記事

第8回 Yoneko Shiraishi

第7回 廣﨑淳一

第6回 間瀬陽子

第5回 Erika Visser

第4回 MaryAnne Jorgensen

第3回 祖父江玲奈

第2回 宮崎百合子

第1回 渡辺 寧


WRITER

山原 享

ファシリテーター

神戸大学(国際経済学)を卒業後、ロサンゼルス留学を経て1990年9月ソニーに入社。
商品企画としてグローバルなヒット商品を創出した後、シンガポールに海外赴任しプロダクト・マネージャーとして各国のローカルメンバーとアジア全域の市場を開拓。その後、音楽配信サービスの新規事業立ち上げや、企画マーケティング部門の担当部長として電子書籍サービスのグローバル展開を推進。
2014年にソニーから独立、現在はグローバル、リーダーシップ、イノベーションの3つを軸に、ビジネスコーチや研修講師として企業の管理職やリーダー職の人材育成を行っている。
同時に早稲田大学の講師として、コーチングを活かした学生のリーダーシップ開発に従事。
ライフワークとしてジャズピアノなどの音楽活動や、自然の中でのリトリートプログラムにも取り組んでいる。

MAIL MAGAZINE

文化に関する役立つ情報をメールマガジンで配信しています。お気軽にお申し込みください。

登録はこちらから